まず、
種子が浮いたら発芽しないということはありません。
休眠状態の種子は乾燥しているので、健康なもので保存状態がよくても、
ある程度収穫から時間が経っていれば、浮いても全く不思議はありません。
ただ、水に沈む種子の方が発芽率が高いのは確かです。
コップに水を入れて種を入れてみましょう。
浮いたらこのまま
1-2へ。沈んだら
1-4へ。
水を入れて種を浮かせたコップを光の当たらないできるだけ
真っ暗な場所に放置します。
水に浮くほどの乾燥状態では、種子はより多くの水分を必要とします。コップに浮かべておく事で、
より多くの水分を吸収しやすいようにします。
また、この植物はの種子は
嫌光性(発芽の際に光を嫌う)ですので、暗闇である必要があります。
水温は比較的高い方がよく、25℃前後がいいでしょう。
ミネラルウォーターを使い、
メネデールを1000〜2000倍で加えてもかまいません。
この時点で肥料を与えてはいけないという記述をよく見ますが、実際は、
2000倍以上の希釈であればなんの問題もないようです。この状態で6〜12時間放置します。
6〜12時間水に浮かべたら、種子を観察します。
特に元気な種子はこの時点で殻が割れて、その隙間から白い中身がわずかに覗いています。(下図参照)
そうでない場合は、清潔なピンセットなどで種子を突っついてみましょう。
健康な種子であれば、浮いている間にかなりの水を吸っている(重量が増している)ので、
この時点で沈みます。沈まない種子は発芽しないとは言い切れませんが、
発芽率がかなり低いと言えます。
ここから先は、できるだけ種子を素手で触らないようにして下さい。
幼苗用のビニールポットに土を入れ、
深さ1.5cm〜2cm程度の穴を開け、
種を入れたら、しっかりと覆土します。しっかりと言っても、絶対に上から押したりしないようにしてください。
1-2で述べた通り、この植物の種子は光を嫌いますから、しっかりと
光を遮るように覆土します。
この時、もし白い中身が出ている状態なら、それを
傷つけると、まず正常に発芽しませんので、注意しましょう。
ロックウールを3〜5cm角程度に切ったものか、
ロックウールミニを使いましょう。ホームセンターの園芸コーナーなどで普通に売っています。
清潔な道具で穴を開けて、穴に種子を入れます。
1-2で述べた通り、この植物の種子は光を嫌いますから、
できるだけ立方体の真ん中がいいでしょう。
水をかけた時に種の位置が
ずれないようにしっかり埋めましょう。
この時、もし白い中身が出ている状態なら、それを
傷つけると、まず正常に発芽しませんので、注意しましょう。
埋め込んだら、光が入ってしまわないように、穴を塞いで下さい。
湿気が逃げないようにビニールポットの上からラップをして下さい。水やりは2日に一回ビニールポットの
下の穴から滴るぐらいあげれば充分です。土の温度が25℃程度に保てる場所に置き、ひたすら待ちます。
芽が培地から出た時点ですぐに光が当たった方がいいので、特に暗闇である必要はありません。
この時、水をやりすぎると、種子の成長を遅らせます。種子が発芽・成長するためには酸素が必要だからです。
一度、しっかりと水を含ませます。清潔な容器に水を張り、丸ごと浸すのがいいでしょう。
次は、清潔なペーパータオルで水気を吸い取ります。軽く押しても水分が染み出さないぐらいまで吸い取って下さい。
これを清潔な容器に入れます。蓋をする必要はありません。あとは、
培地の温度が25℃程度に保てる場所に置き、ひたすら待ちます。芽が培地から出た時点ですぐに光が当たった方が
いいので、特に暗闇である必要はありません。この時、水をやりすぎると、種子の成長を遅らせます。
種子が発芽・成長するためには酸素が必要だからです。培地の端が乾いて白くなり始めたら優しく水をかけてやり、
またペーパータオルで水気を吸い取ります。あとは芽が出るまでこの繰り返しです。
発芽に使える裏技です。やってもやらなくてもいいです。
効果があると断言はできませんが、余裕がある人はやってみて損はないでしょう。
種子は堅い殻に守られています。この殻割るためには、
結構な力が必要なようなので、予め傷をつけてやることで
それに使われる力を省いてやるのが目的です。
殻の中身は図のようになっていて、根が伸びると種子の尖った側が割れます。
ここに予め穴を開けておくという方法です。
殻は案外厚く、しっかり切り取らないと穴が開きません。
しかし
やりすぎると殻自体が
割れてしまったり、
中身の一番大事な部分(
根の先端)を
傷つけてしまいます。
そうなるとまず正常に発芽しないと思って下さい。
この方法で発芽が早くなるのは確かなようです。
種が明らかなに正常でない場合は穴の中を見るとすぐわかります。
正常な種は濃い緑色の薄皮に包まれているので、穴からそれを確認できます。
詰まっているほど良く、スカスカなものは発芽率が低いでしょう。
発芽処理に移る前に1週間ほど冷蔵庫の野菜かごに入れておきます。
この植物は種子の状態で冬を越して春に発芽しますから、冬→春の流れがあったと錯覚させます。
この方法を使わないにしても、種子は野菜かごに乾燥剤と一緒に保存しておくのがいいようです。
サイト案内
ページ内にある全ての索引番号にはアンカーを打ってあります。ページURL + # + 索引番号で直にその箇所を表示する事ができます。
- サイトトップ : サイトトップです。
- 植物栽培の基本 : 植物栽培に関する基本
- 用語集 : 植物栽培に関する用語集
- よくある質問 : よくある質問をまとめました。
- 栽培方法 : 色々な植物の栽培方法
- レポート集 : 実際の植物栽培を詳細にレポート
- 機材 : 植物栽培に役立つ機材一覧
- 自作物 : 自作した物の紹介
- リンク集 : 植物栽培に関するリンク集
- 掲示板 : 掲示板です。記念に何か書くと管理人が喜びます。
- メールフォーム : 質問・要望・連絡
END