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1.発芽
1-1.浮くか沈むか
まず、種子が浮いたら発芽しないということはありません。 休眠状態の種子は乾燥しているので、健康なもので保存状態がよくても、 ある程度収穫から時間が経っていれば、浮いても全く不思議はありません。 ただ、水に沈む種子の方が発芽率が高いのは確かです。 コップに水を入れて種を入れてみましょう。 浮いたらこのまま1-2へ。沈んだら1-4へ。
1-2.放置
水を入れて種を浮かせたコップを光の当たらないできるだけ真っ暗な場所に放置します。 水に浮くほどの乾燥状態では、種子はより多くの水分を必要とします。コップに浮かべておく事で、 より多くの水分を吸収しやすいようにします。 また、この植物はの種子は嫌光性(発芽の際に光を嫌う)ですので、暗闇である必要があります。 水温は比較的高い方がよく、25℃前後がいいでしょう。 ミネラルウォーターを使い、メネデールを1000〜2000倍で加えてもかまいません。 この時点で肥料を与えてはいけないという記述をよく見ますが、実際は、 2000倍以上の希釈であればなんの問題もないようです。この状態で6〜12時間放置します。
1-3.観察
6〜12時間水に浮かべたら、種子を観察します。 特に元気な種子はこの時点で殻が割れて、その隙間から白い中身がわずかに覗いています。(下図参照) そうでない場合は、清潔なピンセットなどで種子を突っついてみましょう。 健康な種子であれば、浮いている間にかなりの水を吸っている(重量が増している)ので、 この時点で沈みます。沈まない種子は発芽しないとは言い切れませんが、 発芽率がかなり低いと言えます。
1-4.植える
ここから先は、できるだけ種子を素手で触らないようにして下さい。
1-4-1.鉢植え
幼苗用のビニールポットに土を入れ、深さ1.5cm〜2cm程度の穴を開け、 種を入れたら、しっかりと覆土します。しっかりと言っても、絶対に上から押したりしないようにしてください。 1-2で述べた通り、この植物の種子は光を嫌いますから、しっかりと光を遮るように覆土します。 この時、もし白い中身が出ている状態なら、それを傷つけると、まず正常に発芽しませんので、注意しましょう。
1-4-2.水耕栽培
ロックウールを3〜5cm角程度に切ったものか、 ロックウールミニを使いましょう。ホームセンターの園芸コーナーなどで普通に売っています。 清潔な道具で穴を開けて、穴に種子を入れます。 1-2で述べた通り、この植物の種子は光を嫌いますから、できるだけ立方体の真ん中がいいでしょう。 水をかけた時に種の位置がずれないようにしっかり埋めましょう。 この時、もし白い中身が出ている状態なら、それを傷つけると、まず正常に発芽しませんので、注意しましょう。 埋め込んだら、光が入ってしまわないように、穴を塞いで下さい。
1-5.水をやる
1-5-1.鉢植え
湿気が逃げないようにビニールポットの上からラップをして下さい。水やりは2日に一回ビニールポットの 下の穴から滴るぐらいあげれば充分です。土の温度が25℃程度に保てる場所に置き、ひたすら待ちます。 芽が培地から出た時点ですぐに光が当たった方がいいので、特に暗闇である必要はありません。 この時、水をやりすぎると、種子の成長を遅らせます。種子が発芽・成長するためには酸素が必要だからです。
1-5-2.水耕栽培
一度、しっかりと水を含ませます。清潔な容器に水を張り、丸ごと浸すのがいいでしょう。 次は、清潔なペーパータオルで水気を吸い取ります。軽く押しても水分が染み出さないぐらいまで吸い取って下さい。 これを清潔な容器に入れます。蓋をする必要はありません。あとは、 培地の温度が25℃程度に保てる場所に置き、ひたすら待ちます。芽が培地から出た時点ですぐに光が当たった方が いいので、特に暗闇である必要はありません。この時、水をやりすぎると、種子の成長を遅らせます。 種子が発芽・成長するためには酸素が必要だからです。培地の端が乾いて白くなり始めたら優しく水をかけてやり、 またペーパータオルで水気を吸い取ります。あとは芽が出るまでこの繰り返しです。
1-u.裏技
発芽に使える裏技です。やってもやらなくてもいいです。 効果があると断言はできませんが、余裕がある人はやってみて損はないでしょう。
1-u-1.切れ目を入れる
種子は堅い殻に守られています。この殻割るためには、 結構な力が必要なようなので、予め傷をつけてやることで それに使われる力を省いてやるのが目的です。 殻の中身は図のようになっていて、根が伸びると種子の尖った側が割れます。 ここに予め穴を開けておくという方法です。 殻は案外厚く、しっかり切り取らないと穴が開きません。 しかしやりすぎると殻自体が割れてしまったり、 中身の一番大事な部分(根の先端)を傷つけてしまいます。 そうなるとまず正常に発芽しないと思って下さい。 この方法で発芽が早くなるのは確かなようです。 種が明らかなに正常でない場合は穴の中を見るとすぐわかります。 正常な種は濃い緑色の薄皮に包まれているので、穴からそれを確認できます。 詰まっているほど良く、スカスカなものは発芽率が低いでしょう。
1-u-2.冷蔵庫
発芽処理に移る前に1週間ほど冷蔵庫の野菜かごに入れておきます。 この植物は種子の状態で冬を越して春に発芽しますから、冬→春の流れがあったと錯覚させます。 この方法を使わないにしても、種子は野菜かごに乾燥剤と一緒に保存しておくのがいいようです。
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END